日本剃刀

 

日本剃刀(にほんかみそり)とは、日本の鍛冶職人が作る千年以上の歴史のある伝統的な剃刀です。

 

日本に剃刀が伝来したのは538年頃とされています。
元々は僧侶の剃髪、つまり「髪を剃る」法具として伝わりました。

 

戦国時代になり僧侶だけでなく、武士階級の月代(さかやき)といわれる武士独特のヘアースタイルを整える為に用いられるようになり、女性には産毛や眉毛や襟足のお手入れとして用いられるようになりました。

 

明治時代になり西洋カミソリが伝わり、近年は手入れが楽で切れ味の優れた替刃が主流となりました。

当店でも数年前までは他店と同様に替刃を使用していましたが、現在は女性のお顔そりには100%日本剃刀で施術させて頂いています。

 

 

日本剃刀での肌画像

現代の替刃は切れ味を追及したため、確かによく剃れます。
ただ切れ過ぎるが為に剃り過ぎてしまうことがわかりました。
《肌画像を参照下さい》

 

【替刃】

(娘をモデルにした当店撮影の肌画像です)

【日本剃刀】

(娘をモデルにした当店撮影の肌画像です)

一見、替刃の方がツルツルでキレイに見えるかもしれませんが、肌を拡大すると健康な肌には必ず肌理(キメ)がありますが替刃で剃った肌には肌理がありません。

 

肌理が削ぎ落とされてしまっているのがお分かりいただけると思います。
この状態はお肌が丸裸の状態で、とても危険な状態です。

 

目視ではわからない世界ですが、この0.02㎜ともいわれている薄い皮一枚によって紫外線の刺激や外部の刺激から保護したり、お肌の水分を保つなど非常に大切な役割をしています。

 

mochi-mochi ではこの0.02mmにこだわりを持って施術させて頂いています。

 

画像が示しているように日本剃刀がお肌に刺激がないことは明らかですが、では何故日本剃刀でお顔そりをするサロンが少ないのか…

 

一番の要因は替刃と違い日本剃刀を使うためには『研ぎ』が必要だからです。
そして日本剃刀はほんの少しの衝撃で刃が欠けてしまったり、油断をするとすぐに錆が出たりと、取り扱いにも非常に気を使い手のかかる剃刀だからです。

 

mochi-mochiでは私自身が心を込めて日本剃刀を研いでいます。

 

替刃と違い日本剃刀は衛生管理も非常に重要になります。
mochi-mochi では理容師に定められている法定消毒に加え、複合洗浄消毒システムを導入し衛生管理にも力を入れています。