がん患者様
先日新規でご来店のお客様に『もっと早く出逢いたかったです』と仰って頂き、当時はどんなに辛い出来事であったとしても無駄な経験はないんだなと改めて感じました。
ご来店のお客様は現在ガンの治療中で、私と同じく乳ガンの方です。
医療用ウィッグのご相談ではなく、シェービングでご来店されました。
※ご本人の許可を得ております
最初お電話でお問合せが来た時にガン治療をしていることを聞いていたので、てっきりサロンのSNSで私がガン治療の経験者と知ってのご来店だと思ったら、知らずにご来店されての冒頭のお言葉でした。
以前は自分の病気のことや、その経験からヘアドネーションやカラーチューブリサイクルの活動や医療用ウイッグなどの発信を積極的に発信していました。
当時はまだそれらのことがほとんどの方に知られていなかったからですが、その後芸能人などの著名人がヘアドネーションのことを発信したことで飛躍的に認知度が上がりましたし、ヘアドネーションができる理美容室も全国的に増えました。
理美容室での医療用ウイッグの取扱店も以前に比べて増えたこともあり、そんなに積極的に発信しなくてもいいかなと思い、最近はほとんど発信していませんでしたが、彼女のお言葉を頂き久しぶりの発信です。
彼女も抗がん剤の影響でお肌がかなりくすんでいました。
『私もそうでしたよ』から始まり…
『こんな事あるよね、あんな事あるよね』
『そうそう!!』って感じで話が弾みました。
同じ乳ガンの治療であっても誰一人同じ治療経過を辿る人はいないし、生活環境も違うのでもちろん全ての感情を共有できるわけではありませんが、家族でさえも親友でさえも理解できない微妙な感情の世界を共有できるのは、やはり闘病経験者だからこそだと思います。
帰宅後、早速LINEを下さいました。
『触り心地にニマニマしています!』
『村岡さん見て~! おでこが真っ白!!』と画像も送って下さいました。
彼女のようにシェービングをすることで少しでも気持ちが明るくなり前向きになれるとしたら、こんなに嬉しいことはないです。
これからも治療に入られる方や治療中の方が彼女のように「ニマニマ」してくれるお手伝いができたらと改めて思いました。
私事ですが、私も今年で闘病後7年を迎えました。
未だに治療・通院は続いていますし、私の場合は浸潤癌なので完治寛解はありませんが、こうして元気にお仕事をさせて頂いています。
特に当時の闘病期間を知っているお客様には、今でもお気遣いのお言葉を頂き本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも頑張りますので、宜しくお願い致します。
【お知らせ】
※現在、当サロンはヘアドネーションの受付は行っておりません。
お陰様で沢山のご予約を頂いておりまして、既存のお客様でさえも中々ご希望の日時でご予約が取れない状況の為、現在CHOKI-CHOKIの新規のお客様の受付はストップさせて頂いております。
※mochi-mochiは新規のお客様も受付をしております。
※医療用ウイッグのご依頼は受付けております。
ただ、ご予約が大変取りづらくなっております。
お薬にもよりますが、抗がん剤治療に入ると直ぐにウイッグが必要となる可能性がありますので、体調や通院スケジュールもあると思いますが、できるだけ余裕をもったお問合せをお願い致します。
私自身も抗がん剤治療経験者ですので、お気軽にご相談下さい。