人生が大きく変わった、36年前

定休日に兄の三十七回忌法要が執り行われました。

 

三十七回忌ということと、コロナ禍ということもあり、家族のみでの法要となりました。

兄が亡くなった36年前、私の人生は大きく変わることになりました。

 

現在では沢山のお客様にご来店頂き、お客様に「天職ですね!」と仰って頂けることがあったりしますが、今に至るまでの話をお客様にお話すると驚かれます(笑)

 

三十六年前、兄は16歳という若さで亡くなりました。

 

兄が亡くなったことで、三人姉兄だった末っ子の私が店を継ぐことになりました。

(それまでの経緯に関しては、ご興味のあるお客様にはご来店時にお話させて頂きます 笑)

 

「家を継ぐ・家業を継ぐ」ということの意味を全く理解していなかった16歳の私は、軽い気持ちで親の敷いたレールの上に乗りました。

 

でも直ぐにその重大さと大変さに気づき、その時から「辞めたい」「どうしたらここから逃げられるか」「どうやって逃げようか」ということばかり考えていました(笑)

 

事実、逃亡や家出も何度もしました(笑)

 

そして何度も連れ戻されました(笑)

(自立できていなかったので、当たり前ですが 笑)

 

その後、色々ありまして結局戻ることになりました。

(その後の色々については、ご興味のあるお客様にはご来店時にお話させて頂きます 笑)

 

戻ったとはいえ、当時は全くやる気もなければ責任感もなく、親のサポート・お手伝い程度の意識でした。

 

そんな私でも指名して下さるお客様が少しずつ増え、そんな私でも同業者の先輩・後輩の方々が一生懸命指導して下さったことで、少しずつ仕事に対する意識が変わり、今に至ります。

 

今でも「兄が亡くならなかったら、この業界には絶対に入っていなかった」と思っていますが、私が家業を継いでいなければ、今ご来店頂いているお客様や業界の方々にも出会うことがなかったと思うと、本当に人生・運命というのは不思議で面白いものだとシミジミ感じています。

 

ブログではお仕事のお話を重点に書くことが多いので自分のことを書くことは少ないですが、兄がいたこと、兄の存在があっての今の私であることを、兄の三十七回忌ということもあり書かせて頂きました。

 

もちろん今ではやりがいを持って、楽しくお仕事をさせて頂いています。

 

これからも親の敷いたレールの上に乗りながらも、自分らしくお仕事を頑張っていきたいと思っておりますので、何卒宜しくお願い致します。